令和4年3月5日にさんとう緑風にて開催された「令和3年度朝来市地域おこし協力隊活動報告会」に参加してまいりました。発表された6名のうち海外の方が3名と言葉の障壁を乗り越えても新しい視点を取り入れていこうという朝来市の懐の深さを感じた次第です。
その証左として朝来市の協力隊の方は任期満了後そのまま市内に定着される率がかなり高いとか。もちろん住んでみればわかるエリアの良さもあるでしょうが、行政はもちろん地域の皆さん、さらには協力隊OBの方の有形無形のサポートによるものが大きいのかと思います。
外国人の協力隊の方へ「朝来市のどこが魅力ですか?」という質問があったのですが、しばらく間を置いて「Nature」と回答されました。自分もそう聞かれると悩むと思いますが、朝来市は決定的なこれというものよりも、町全体が醸し出す自然な優しさのようなものがあるのです。
残念なのは外の人が来てみればこんなにステキな場所なのに、若者たちの流出が止まらないことです。灯台下暗し、幸せの青い鳥、隣の芝生は青く見える等々古今東西各種いろいろ表現されていますが、但馬ほどぴったり当てはまる場所はないかもしれません。
満たしても満たしても次々と提案、刺激される都会の欲望で疲れ果てるより、まわりの人の優しさに飛び込んで自分もその一部となって、移り変わる四季とともに過ごすことの充実感に浸り切る。世の中では多くの人がこんな生き方の良さに気づき始めています。