農業は本当に甘くない

経費節約のため書籍の購入はまず個人売買サイトで安く出品されていないかを確認しています。仕事柄就農関係の本を購入することが多いのですが、もはやジャンルとして成立するほどに多数の書籍が出版されています。さらに本によっては人気書籍と同様画面が一冊で埋まるほどの既販売済出品表示。代表のメルカリは若年層の利用が多いらしいので、就農に関心を持っている若年層が多いのが感じ取れます。実際行政の就農関係者の方に伺っても引き合いは増えているとのこと。

がしかし、自己啓発系のビジネス本と同様、特定の成功例でしかないようなものをさも汎用性がありそうに記し、「やればできる」「未来はバラ色」部分を強調しているものが多いようです。さらに人間の「嫌なところからは目をそむける」傾向が後押しし、「農業は甘くない」と繰り返している書籍ですら、読者にその「真実度」が伝わっていないのではと思われます。

収穫や田植えといった成果を感じやすい体験で「農業は楽しい」と思うのも危険です。機会があれば草刈り体験をお勧めします。ブームに踊らされず、自分に向いているかどうかをしっかり検討した上で覚悟をもって臨むべきです。

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