空き家対策

家は生き物です。手入れをしないと急速に劣化が進み知らない間に「負」動産になってしまいます。空き家はもちろんですがおからだの不自由な高齢者の一人暮らしのように、目の届かない場所が多いと居住空間以外は空き家と変わらない状態となります。対策が遅れれば遅れるほど負担が増えることになる場合が多いので、現状を確認の上必要に応じて早めの対策をおとりになることをお勧めします。

空き家を所有されている方または相続の予定がある方

予想される問題
 

  • 本来なら被害がないようなレベルの強風や地震でも、建物の管理不足で通行人や隣家に想定外の被害を与えてしまう。
  • 反社会的勢力が住み着き犯罪の拠点として利用されてしまう。
  • 建物に被害を及ぼす野生動物や昆虫が巣を作って繁殖し、所有している自宅だけでなく近隣の民家に多大な迷惑をかける。
     

対 策
 

  • 基本は定期的な点検とお手入れです。将来発生する可能性があるリスクを考慮すると、点検や手入れの労力またはコストは必要経費といえるでしょう。
  • トラブルを未然に防ぐため、あるいは最小限に抑えるためにも近隣の方へ連絡先を伝えておきましょう。
  • 地方自治体の空き家バンク等を利用して賃貸することで家賃収入を管理費に充当することができます。将来的にお住みになる予定が全くない場合は早めの売却をお勧めします。
一人住まいで将来が不安な方

「この頃健康に不安があり、いつ長期入院することになるかわからない。」
「一人暮らしが難しくなってきたので施設に入居したい」
「親の認知症が疑われ、意思がはっきりしている間に先のことを決めておきたい」

このように現状では問題が表面化していなくても、今住んでおられる方がいつ家を離れられるかわからない場合、家を離れる時に備えた対策をとっておくと安心です。
 

対策
 

  • 現在の建物、土地登記の確認
    過去に相続登記が適正に行われていないと何代にもさかのぼって相続登記をする必要があります。たとえば父親から相続する場合、祖父から父親への相続登記が行われていないと父親の兄弟姉妹全員との遺産分割協議が必要です。さらにその兄弟姉妹が亡くなっているとその子孫との協議となります。近隣在住で現在も良好なコミュニケーションがとれていれば比較的負担は少ないのですが、疎遠で所在不明となってくると協議が至難の業となり、費用も手間も大きく変わってきます。
    ご不動産登記の内容が不明な方は念のために登記を取得されることをお勧めします。

  • 遺言書の用意
    いざという時に備えてお住まいをどうされたいか、ご自分の気持ちを間違いなく残された方に伝えるために遺言書を用意されておかれることをお勧めいたします。



当事務所では空き家対策についてのご相談を承っております。
まずはお問い合わせください。

PAGE TOP